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2022年1月18日火曜日

昭和30年代初頭の流山の写真

今回は70~80年代の新松戸という趣旨からは少し外れてしまうのですが、以前飛び込みでお邪魔した老舗様からお借りした昭和30年代初頭の流山の写真をご紹介します。

自分が産まれるずっと前ですので、自ら語れることはほとんど無いのですが、貴重な資料と思いますので何か思い出やご存知のことがある方はコメント頂けますと幸いでございます。

撮影された方は既に他界されているとのことでしたが、写真の裏側には撮影した機材や日付、場所が記載されているものもあり、また展覧会で受賞したと思われるような記載もありますので、かなり本格的に写真を撮られていた方のようです。

1枚目は「東邦酒類株式会社 撮影日33.12 題名 運搬 佳作」と記載のあった作品です。


昭和33年といえば1958年のこと。Wikipediaによりますと、この年の出来事としては「東京タワー完工式」、「巨人・長嶋茂雄選手、4打席4三振デビュー」などが挙げられるようです。

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の中で東京タワーが完成しますので、ちょうどこの頃を扱った映画として当時の時代背景を想像するために助けになるかもしれません。


東邦酒類株式会社については流山市のホームページにかなり詳細な説明が記載されておます。一時は日本の5大酒造メーカーに名を連ねるほど大きな会社だったようですが、残念ながら経営悪化により昭和39年(1964年)に破綻し翌年1965年に現メルシャンに吸収合併されたことがWikipediaからわかります。

写真に写っているお酒の銘柄を読み取りたくて目を凝らしたのですが判読できませんでした。「東菊」というのが代表的な銘柄だったようですのが他にも銘柄があった可能性がありますので、判読できる方がおられたらコメントいただきたいです。

2枚目は「33.12.7 初冬於鰭ヶ崎」と記載のあった写真です。


写真では、農家の庭先で牛が繋がれている傍らで2人の子供が日向ぼっこをしています。
女の子が履いているのは下駄でしょうか。
寝転んでいる子供が何かチラシのようなものを見ていますが、何でしょうね。。
背後には布団のような布が干してあり、柿が実っています。
屋根は茅葺屋根でしょうか。温かみのある作品です。

3枚目は撮影場所や日時がわかるメモはありませんでしたが、水田を背景に中学生くらいの男の子が漫画を読みふける構図が魅力的な写真です。


写真を拡大して目を凝らすと、少年が腰かけている石碑には「第二区利水工事竣工記念」と刻まれていることがわかります。

少年の傍ら、一番手前に置いてある漫画には「まぼろし」という文字が見え、また眼鏡をかけた人物の右半身が描かれていることがわかます。また、少年のすぐ脇に積んである最上段の漫画も「さるとび佐助」という文字が読み取れ、その下に三角形のような絵が見えます。

そんな手掛かりを元ににネット上を調べたところ、両方とも具体的なタイトルが特定でき、なおかつオークションで入手することができました。



こんな昔のものが意外と少ない手掛かりを元に手に入るんですね。驚きました。
写真の中に手を入れて引っこ抜いてきたかのような不思議な感覚を覚えます。

いずれも背表紙に「昭和34年12月号ふろく」と記載されていますので、男の子が手にしている漫画は少年画報昭和34年(1959年)12月号の本体なのかもしれません。(本体の方はネット上で見つけることができませんでした。)

ところで、2枚目と3枚目の写真にはそれぞれ「Leica DⅢ Elmar 1:3.5 50mm」、「Leica Ⅲf Elmar F3.5 50mm」と記載がありまして、上から順に下記のようなカメラのようです。

DIGIREXより引用

しっかりと記録が記載されている資料というのは、色々なことが分かりますので、本当に貴重ですよね。

同時にお借りした写真の中にまだまだ魅力的なものが残っていますので、また折を見て紹介していきたいと思います。

2022年1月10日月曜日

ウルトラマシンという懐かしいアイテム

 ウルトラマシンというおもちゃをご存知でしょうか。

1968年発売の任天堂製のおもちゃですが、きっとロングセラーなのでしょう。70年代中盤うまれの私もなじみのあるおもちゃです。


このおもちゃ、自分も買って貰って持っていたようなのですが、タイミングが幼な過ぎて適合年齢に達していなかったのでしょう。全くもってこのおもちゃで遊んだ記憶がありません。

物心ついたときには、既に壊れた残骸のような状態でおもちゃ箱に入っていたのでした。

本体の残骸は間もなく捨てられてしまったのだと思いますが、卓球のボールをフニャフニャにしたような付属のボールと華奢なバットは、本体がなくなった後も、ずっとおもちゃ箱の中に残っていたのを覚えています。

今回ヤフオクで「動作未確認品」を格安でみつけまして、もしかしたら動作するかもという淡い期待を込めて購入したのですが、例のごとく壊れていて動作しませんでした。

テスターで調べてみますと、配線は問題なさそう。。

ということはモーターが壊れているのでしょう。

やむなく、分解して修理することに。。

外枠を外すのは手でネジを回すだけで結構簡単でした。

モーターは金属のシャーシに収められていまして、蓋を開ける必要があるのですが爪でがっちり留めてありまして、開けるためには爪を起こす必要があります。

マイナスの精密ドライバーを差し込むのが良いと思います。


シャーシの中身はモーターと歯車が3つ。
単純な仕組みですね。
モーターのシャフトに直接ついている緑色の小さな歯車が見えますか?
この部品は割れていたので交換が必要でした。秋葉原の千石電商などで購入可能ですが、今回はくるくるテレビを修理した時の予備が自宅にあったのでそれを流用しました。


取り外したモーターですが、少し珍しいタイプです。
シャフトが通常と逆側に伸びているんですね。
どちらが前なのか後ろなのかわかりませんが、このモーターのシャフトが頭側から伸びているとすれば、お尻側から伸びているのが普通なんですね。


秋葉原の千石電商で探しましたところ、使えそうなのはタミヤのミニ四駆用モーターで、トルクチューン2モーターPROだけでした。

このモーターは頭側とお尻側の両方からシャフトが伸びているんですね。


頭側にシャフトが伸びているのは有難いのですが、お尻側のシャフトが出ているとシャーシ内に収まりませんので、ダイヤモンドカッターでお尻側のシャフトを切断します。


そしてリード線を半田付けします。


元々は1.5Vの単1乾電池を入れる仕様なのですが、トルクチューン2モーターProは1.5Vでは動作しませんので携帯電話の充電器から電源をとるようにします。
以前、くるくるテレビを修正した時に作成したスピードコントローラをそのまま使います。


モーターを台座にはめ込んだら、シャーシに収めます。
多分、全工程で最も難易度が高い工程かもしれません。。
モーターと3つの歯車のシャフトがぐらぐら動くのでシャーシの本体と蓋の両側にあるホールに同時に差し込むのが難しいのですが、とりあえず本体のホールの方にだけ刺さったら蓋を閉めてしまい、後からピンセットでシャフトをずらしながら蓋側のホールに差し込むのがコツです。


シャーシの蓋が閉まったら外枠を組み立てます。


外枠のネジを絞めたら完成です。


スイッチを入れてボールを投げさせてみましょう!


ビュン!結構な速度のボールを投げてきます。


うちの8歳児に見せたら痛く気に入りまして、何時間にも渡りボールを投げさせてはバットを振り回しておりました。。

一連の修理の様子を動画にしましたので是非ご覧ください!


最近、動画編集を始めましてDavinci Resolveを勉強しております。
まだまだ未熟ですが、なつかしさ溢れるレトロ関連動画を作っていきたいです。