ページ

2018年2月28日水曜日

大金平観魚園

観魚園は想像を絶するくらい素晴らしい店でした。

極めて多種の金魚あり当時は珍しかった熱帯魚あり、カブト虫・クワガタ虫、釣り堀ありと来たら小学生の男の子にとって楽しくないはずがありません。

当時は娯楽の少ない時代、小学生のみならず特に男性は子供から大人までみんなこの店に通ったのです。
休日ともなれば釣り堀の周囲はオジ様達で埋め尽くされていたものです。。

そんな観魚園ですが皆に素敵な思い出だけ残してかなり前に閉店していまいました。
いまさらながら残念極まりありませんが、この度オーナー様にお願いして写真を頂く幸運に恵まれましたので皆様にご紹介いたします。


まずは外観、本当に懐かしいですよね。入店前からワクワクするのです。。


お店に入ると金魚達が迎えてくれます。
金魚は本当にたくさんの種類がいました。メダカやタナゴなどもいました。 うちの父は金魚を飼っていて日曜日はよく活性炭やパイポ、イトミミズなどの消耗品を買いに来たものです。


こちらは釣り堀。コンクリートのプールですが緑色の消毒液(多分、メチレンブルー)が溶かしてあって、水の下の方は見えなくなっていました。


かかっていたBGMは当たり前のことながら、ド演歌でございます。
大人から子供まで演歌を聴きながらの釣り。オツなもんでした。

餌はうどんを短く切って蛹粉をまぶしたものかウジ虫を選べるようになっていたと思います。
自分は小学校低学年の時にここで初めて釣りをしたのですが、全然釣れないのを見かねたシニアなお客様にやり方をお教えいただき、結構でっかい鯉が釣れたのを鮮明に覚えています。あの時の喜びは一生忘れないことでしょう。


こちらは受付ですね。ここでお金を払って釣り竿と餌を受け取るんです。 あの頃の記憶が激しくよみがえり泣きそうな気分になるのはきっと自分だけではないでしょう。


どうでしたか?
心の吟線に触れるような素晴らしい写真をご提供いただきましたオーナ様に感謝申し上げます。

2018年2月3日土曜日

くるくるてれびという懐かしいアイテム

1970年代終盤から1980年代の前半くらいでしょうか。
くるくるてれびというおもちゃがありました。


当時はまだVHSのビデオすら持っている家庭はちらほらという感じで、好きな時に好きな映像を観れるような時代ではありませんでした。
そんな中で発売され皆の羨望を集めたアイテムが「くるくるてれび」だったのです。

当時のCM↓

私も大変欲しくなり両親におねだりしたものの買ってもらうことができず、例のごとくに残念モンスターに取りつかれ40年を経るに至ります。

長いこと忘れていたのですが、気づけばヤフオク等でかなりの数が出品され人気なんですね。
今やYoutubeやAmazon Primeがあるご時世ですので、このマシーンに期待する役割というものは高画質などではなく圧倒的なレトロ感のある映像です。
供給が多いおかげかお値段もそれほど高くありませんでしたので私も1つ。。

まあ予想はしていたのですが動作未確認というやつは基本的に動きませんよね。
私が落札した機体もまともには動きませんでした。
一応電池を入れると動作音がしてフィルムを送るアームが力なく動くのですが、カセットを挿すと止まってしまう状態。モーターが弱っていてフィルムを送ることができないようでした。

ダメかー。でも40年も前のレトロ星人達が作ったオブジェクトに負けるわけにいきません。修理して完全勝利してやると心に誓いました。

とりあえず中を開けてみましょう。


意外と単純な作りになっていました。モーターにギアがついていてフィルム送りのアームを動かすのですね。
モーターは黒いビニールテープで台座に固定してあるだけです。
うん、がんばればなんとかなりそうです。

さっそく新しいモーターを買いに秋葉原は千石電商へ。
それほど電気関連に詳しくない自分にはどんなモーターを入れればよいかよくわかりませんでしたが、とりあえず2.4V~3.0Vで動作するタミヤのミニ四駆用トルクチューン2モーターPROを購入。


劣化していたギアは新調してモーターに取り付け台座にテープで固定しました。


電池を入れるのは面倒なので携帯電話の充電器から電源をとれるように改造。
部品は写真中央の「スピードコントローラー」を除き全て千石電子で調達しました。


「スピードコントローラ」はその名の通りモーターにかける電圧を調整して回転速度をコントロールするモジュールです。

お恥ずかしい話ですが、これを導入する前に可変抵抗をモーターと直列に繋いで電圧をコントロールしようと試みたのですが、そんなことをやらかすのはズブの素人だけのようでして、可変抵抗がひどく発熱してしまい発火が危ぶまれる状態となったのでした。

いろいろ調べた結果Amazonでこいつを見つけて購入した次第。
専用の道具というのはいいですよね。完璧に役割を果たしてくれます。

アルミ製のシャーシにドリルで穴を空けてスピードコントローラーを固定します。



USBの電源ケーブルを携帯電話の充電アダプターに挿して完成です。

それでは、さっそく動かしたところの動画をご覧ください。
フィルム送り用のアームが動く音が結構ガーガーうるさいので、音量を下げて視聴された方がいいかもしれません。

     <バトルフィーバー>

     <銀河鉄道999>

撮影がうまくできずお見苦しかったかもしれませんが、意外とちゃんと動画になっているんですよね。
当時の技術でできることをしっかりやっているな、という印象です。

そんなこんなで結構大変でしたが子供の頃に捕り付かれた残念モンスターをまた一つ成仏させることが出来たのでした。。